2050年再エネ9割の未来 脱炭素達成のシナリオと科学的根拠
インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける山と溪谷社は、安田陽氏著書による、脱炭素を実現するためのエネルギー基本計画に一石を投じる一冊『2050年再エネ9割の未来 脱炭素達成のシナリオと科学的根拠』を発売した。
日本は、2050年までに脱炭素を実現するという国際公約を掲げながら、まだ明確なシナリオを描ききれていない。
第7次エネルギー基本計画に向けてさまざまな意見書が提出されるなか、いまなお石炭火力や原子力発電所など既存の電源が今後どうなるのか、再生可能エネルギー(再エネ)は本命となり得るのか、大きな注目を集めている。
一方で世界の各国では再エネの導入が進み、最も安い電源としての再エネがさらに競争力をつけ、国内でもJCLPなど企業サイドからも再エネの導入が強く要請されている。
『2050年再エネ9割の未来 脱炭素達成のシナリオと科学的根拠』の著者である安田陽氏は、英国内で最も歴史ある工学系大学であるストラスクライド大学のアカデミックビジターであり、九州大学客員教授、環境エネルギー政策研究所(ISEP) 主任研究員。
風力発電の耐雷設計と系統連系という専門分野での研究と発展に寄与しながら、「技術と経済・政策のあいだをつなぐ仕事」をめざし、講演・出版などアウトリーチにも積極的に取り組んでいる。
この気鋭の研究者が、世界のオープンソース・インテリジェンス(公開された情報を基にした知見)をもとに、日本ではなぜ再エネがこれほどまでに競争力を得られず普及が遅れているのか、再エネへの誤解などを紐解き、これまでの常識を覆しながら、実現可能で、誰もが果実を手にする「脱炭素シナリオ」を提示。
『2050年再エネ9割の未来 脱炭素達成のシナリオと科学的根拠』では、よりよい未来を議論するための幅広いツールを読者に提供している。
たとえば、「再エネの5つの神話を解体する」「科学的根拠と国際合意に基づいた情報」「日本と世界の情報ギャップ」「現状維持バイアスや先入観・偏見との戦い方」など。
安田陽Profile●ストラスクライド大学アカデミックビジター/九州大学 客員教授/環境エネルギー政策研究所(ISEP) 主任研究員。専門は風力発電の耐雷設計と系統連系。技術と経済・政策のあいだをつなぐ仕事をめざし、講演・出版などアウトリーチにも積極的に取り組む。現在、日本風力エネルギー学会および日本太陽エネルギー学会理事。IEC/TC88/MT24(風車耐雷)委員長、IEA Wind Task25(風力発電大量導入)専門委員など各種国際委員会メンバー。著書に『世界の再生可能エネルギーと電力システム』(全集、インプレスR&D)など、監修に『再生可能エネルギーをもっと知ろう』(全3巻、岩崎書店)、『ポプラディアプラス 地球環境』(全3巻、ポプラ社)。
『2050年再エネ9割の未来 脱炭素達成のシナリオと科学的根拠』【推薦の言葉】
本書を読めばなぜ日本の再生可能エネルギー政策が失敗しているか、そしてどうすれば成功するかが全て明確になるだろう。
NHKエンタープライズ エグゼクティブプロデューサー、日本環境ジャーナリストの会副会長
堅達京子
『2050年再エネ9割の未来 脱炭素達成のシナリオと科学的根拠』【目次】
はじめに 2050年に再エネ9割?
第1章 なぜ世界は再エネ9割になる?
我々は知らされていない/COP28の「2030年までに再エネ3倍」の背景/国際機関が予想発表!/日本ではカーボンニュートラル。世界ではネットゼロ/気候変動対策は「急げ」が基本/「夢のような技術」に期待しすぎていませんか?/国際機関報告書を読むべき3つの理由
第2章 再エネはコストがかかる?
なぜ日本ではコストばかりが議論されるのか?/「隠されたコスト」をご存知ですか?/あるべき市場とは?/「便益」をご存知ですか?/再エネはコストが高い?
第3章 エネルギー計画はこのままでよいのか?
そもそも科学とは? 科学的方法論とは?/科学的政策決定とは?/日本の政策は世界に逆走/日本の予算配分はバラマキ/再エネは未成熟?
第4章 再エネ普及に蓄電池は必要?
なぜ日本は高いものから手を出すのか?/「調整力」の呪縛/「~しかない」の呪縛/再エネ普及の6段階/再エネを捨てるのはもったいない?/日本はむしろ再エネに適している国
第5章 再エネはだれのため?
社会的便益の最大化/再エネは環境破壊?/差別はアカン/再エネは不安定?/停電恐怖症と「電力の安定供給」不安商法/再エネが再エネを調整する日
おわりに 再び、2050年に再エネ9割?
コラム
専門用語をコレクションしよう/海外ではビーガンむっちゃ流行ってるんですけど…/参考文献のある資料を読もう!
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