2017年年間ベストセラー
日本出版販売株式会社は2017年12月1日付で、書籍の2017年年間ベストセラーを発表した。は2016年11月26日~2017年11月25日までを集計期とした日本出版販売株式会社調べによる書籍年間ベストセラー総合第1位に輝いたのは小学館出版による佐藤愛子著書の「九十歳。何がめでたい」。2位には「ざんねんないきもの事典」、3位に直木賞と本屋大賞のダブル受賞となった「蜜蜂と遠雷」、4位には「日本一楽しい漢字ドリル うんこかん字ドリル」シリーズ、5位に今年もノーベル文学賞を逃した村上春樹の「騎士団長殺し(1・2)」と続いた。
2017年年間ベストセラーから考える高齢化と少子化の今後のマーケット
「九十歳。何がめでたい」の著者である直木賞作家・佐藤愛子氏は1923年11月5日の94歳。タイトルにも九十歳と入っているようになかなかのご高齢だ。ちなみに50代から70代の女性を中心に売れているらしいが、本の内容うんぬんより九十歳が「日本一楽しい漢字ドリル うんこかん字ドリル」シリーズという小学生向けに大ヒットしたうんこかん字ドリルより売れてしまった事態にあばれる君風にいうと、少子化および日本の超高齢化社会への並を感じざるおえません!
「九十歳。何がめでたい」が老人向けのエッセイとはいうと語弊はあるが、これから先、子供向けの書籍の売り上げが少子化の影響から減り続け、老人向けの書籍が売れていく時代へと推移していくのだろうか。そしてその中で若者の「書籍」離れ、「本」離れも同時に進行していき、結果、老人をターゲットにした書籍がベストセラー化する未来が待っているのかもしれない、信じるか信じないかはあなた次第!
ランキング的にはマーケット的に老若男女問わない大人も子供もおねーさんもというオールマイティに売れるだろう「動物モノ」が2位だったことがなんとなく暗雲立ち込める日本の高齢化状態をほっこりさせる事態といえるのだろうか…。
2017年年間ベストセラー第1位 九十歳。何がめでたい
何がめでたいって、素直に第一位はめでたいだろう。歌丸師匠が「この本は年寄りの教科書。」とコメントしているように「九十歳。何がめでたい」は超高齢化社会の道を辿る日本のバイブルとなっていくのだろうか…。
出版元によると16年8月発売以降の現在までの累計発行部数は105万部でやっぱりめでたい。
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全国書店でベストセラーランキング1位続出の2016年最大の話題作!
各界の著名人も笑って泣いて大絶賛!
清々しい読後感に、心がスカッと晴れて元気が出ます!
◎キャスター・安藤優子さん
「とにかく痛快でした。言いたいこと言って、縦横無尽に切りまくる。でも不思議なくらい温かい」
◎落語家・桂歌丸さん
「この本は年寄りの教科書。佐藤さんの“角張った生き様"は老い先短い自分がどこに向かうか考える上で、とても参考になりました」
◎作家・瀬戸内寂聴さん
「彼女の表現にはユーモアがあって、笑わせますよね。全28編、それぞれ必ず1回か2回は、思わずゲラゲラ笑ってしまいました」
◎作家・辻村深月さん
「読み終えて本を閉じ、思わずにはいられなかった。九十歳、それでもやっぱりおめでたい、と」
――『徹子の部屋』では、黒柳徹子さんと冨士眞奈美さんが大絶賛。
その他、新聞や雑誌、テレビ番組でも紹介されて話題となっています。
本書『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。
2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。
大正12年生まれ。現在93歳の佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。その時のインタビューでこう語っています。
「書くべきことは書きつくして、もう空っぽになりました。作家としての私は、これで幕が下りたんです」
(「女性セブン」2015年2月5日号より)
その一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。
自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。
自ら災難に突進する性癖ゆえの艱難辛苦を乗り越えて生きて来た佐藤さんだからからこそ書ける緩急織り交ぜた文章は、
人生をたくましく生きるための「金言」も詰まっていて、大笑いした後に深い余韻が残ります。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。
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九十歳。何がめでたい [ 佐藤 愛子 ]
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2017年年間ベストセラー第2位 おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典
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思わずだれかに言いたくなる! 生き物のオモシロ情報が満載
---生き物の「ざんねん」な一面に光をあてた、はじめての本---
「紫外線をあびると光る」サソリや、「敵におそわれると死んだふりをする」オポッサムなど、
ふしぎな生き物を122種紹介。
【「ざんねんないきもの」 って、なに?】
ざんねんないきものとは
一生けんめいなのに、
どこかざんねんな
いきものたちのことである。
地球には、すごい能力をもつ生き物がたくさんいます。
でも一方で、思わず 「どうしてそうなった! ?」 とつっこみたくなる
「ざんねん」 な生き物も存在するのです。
この本では、進化の結果、なぜかちょっとざんねんな感じになってしまった
122種の生き物たちをご紹介します。
【どのページを読んでも、おもしろい! 】
くすっと笑えるものから、「へぇ~」 とためになるものまで。
どうぞ、お好みのページから読んでみてください。
子どもはもちろん、大人が読んでも楽しめます。
【情報たっぷりで、生き物にくわしくなれる! 】
すべてのページに入っている 「プロフィール」 欄を見れば
生息地、大きさ、とくちょうが、ひと目でわかります。
【進化のことが、楽しくわかる! 】
なぜ地球にはざんねんないきものが存在するのか……。
じつは、その理由は 「進化」 にあります。
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ざんねんないきもの事典 おもしろい!進化のふしぎ [ 下間文恵 ]
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続編の「続 ざんねんないきもの事典」もベスト8位にランクインし、2位と8位を合わせたらある意味、1位といえるのじゃないか…。いえないかもしれないけど。
何が言いたいのかというと改めて動物モノの強さを感じさせた作品だった。
そして便乗商法というか、二番煎じというか、「せつない動物図鑑」「泣ける動物図鑑」も登場している。泣ける動物図鑑は監修の人がざんねんないきもの事典と一緒なので、便乗とも言い難いがざんねんないきもの事典の出版社が高橋書店で泣ける動物図鑑の出版社が学研プラスなのでやはり便乗といえるのかもしれないが、そちらもそれなりに売れているようで、とりあえずテレビ番組においても動物モノは鉄板であるし、高齢化社会でも少子化社会でも動物モノは変わらずの安定感といわざるおえません!
▼おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典
発刊1年で35万部超え『ざんねんないきもの事典』待望の第2弾!!
「もっとたくさん読みたい! ! 」
そんなたくさんの人の声にお応えしました。
1話完結なので、もちろん本書から読んでいただいても大丈夫!
続編はオールカラー! さらに、恐竜などの絶滅種も掲載。
笑えて、ちょっとためになる“ざんねん"な生き物の真実がたっぷりつまった1冊です。
第1弾に寄せられた読者さまからの声を少しだけ、ご紹介します。
「自分で本を読み始めた息子が、とても楽しそうにケタケタと笑いながら読んでいます!家族みんなで楽しめる、本当にいい本です! ! 」
「とにかく"すごい"と言ってしまうほど楽しい本です。子どもも"何で?"と考えたり、知識も増えてよかったです! 」
「動物が大好きな娘が笑いながら読んでいました。夏休みに読んだ本の中でいちばんの愛読書となり、読書感想文の宿題にも活用させていただきました」
「8歳の孫のために買ったのですが70歳の私が先に電車で一気に読んでしまいました」
「人間から見ると不自由そうなこともいろいろな過程でたどり着いた結果、そして途中なんだと気付かされました」
【本書の構成】
第1章 ざんねんな進化のお話
第2章 ざんねんなこだわり
第3章 ざんねんな体
第4章 ざんねんな生き方
第5章 ざんねんな能力
さくいん
▼せつない動物図鑑
この世界は、たくさんのせつなさにあふれている。――でも、それって悪くない。
著者は幼いころから動物好きで、本を読んだり絵を描いたりしつづけてきました。
そのうち、しだいに彼らの「せつない」側面に愛おしさを感じるようになったんだとか。
その独特の世界観を、短い見出しとかわいいイラストで表現したのが本書です。
ゆる~いイラストに「ほんとかよ! ?」と、つい突っ込みたくなるような112の見出し
そして意外とためになる解説に子どもから大人まで、ページをめくる手が止まらなくなります。
◎ニューヨーク・タイムズ紙、ロサンゼルス・タイムズ紙のベストセラーリストに掲載!
◎ウェブサイトやインスタグラムで「かわいい! 」「癒される」と大人気
◎世界一ゆるくておもしろい動物図鑑が、ついに日本上陸!
▼泣けるいきもの図鑑
泣ける! 笑える! 元気が出る!
★88話のびっくりエピソードが満載★
「負けるとからだの色がくすむカメレオン」、
「脂肪がつきすぎて上手くもぐれないアザラシ」、
「たたかいに負けたらひとりぼっちになるライオン」など、
77種の生き物たちが織り成す
泣ける(笑える!?)エピソードを紹介!
不器用に、一生けんめい生きる生き物たちの姿を知れば、
生き物のことがもっと好きになる!
小学校低学年から大人まで楽しめるネタが満載!
<生態が泣ける! >
生きるか死ぬか、野生で大変なくらしをしている生き物、
進化によってとんでもない体になってしまった生き物、
命がけで子どもを守り、育てている生き物を紹介しています。
<絶滅が泣ける>
ステラーダイカイギュウ、ニホンオオカミなど絶滅した6種を物語形式で紹介。
最後の1匹はいつ、どこで、どのようにして死んだのか。
そこには泣ける真実が……
<実話が泣ける>
宇宙にひとり片道切符で旅立っていったライカ犬、
死んだ赤ちゃんをミイラになっても抱き続けたサルなど、
11話の本当にあった泣ける動物エピソードを収録。
2017年年間ベストセラー第3位 蜜蜂と遠雷
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俺はまだ、神に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。
著者渾身、文句なしの最高傑作!
3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
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蜜蜂と遠雷 [ 恩田陸 ]
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11月16日(木)に放送されたアメトーークの「本屋で読書芸人」でも東野幸治でも今年読んだ好きな本に「蜜蜂と遠雷」を挙げていた。
▼関連記事:アメトーーク!で「本屋で読書芸人」が放送。東野幸治参戦した2017年版の読書芸人4名による「今年読んだ好きな本」は?
2017年年間ベストセラー第4位 「日本一楽しい漢字ドリル うんこかん字ドリル」シリーズ
やっぱり売れていた「うんこドリル」がランクインしたが小学一年生から小学六一年生を足した漢字ドリルが何がめでたいに及ばず…。少子化は着実に進んでいる…。
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★☆★発売1か月半で148万部突破!
大人も子どもも大爆笑の声、続々届いています★☆★
子どもが夢中になって勉強する!
全例文に「うんこ」を使った、まったく新しい漢字ドリル
ー新学習指導要領対応ー
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たとえば1年で習う「田」なら…
・田んぼのどまん中でうんこをひろった
・田うえをしながらうんこをもらすおじいさん
・水田にうんこをなげ入れる
事前調査で「めちゃくちゃおもしろい、すごく楽しい」「これは絶対子どもが食いつく」と大絶賛!
男の子も女の子も、親御さんからも笑い声の上がった、
おもしろくてしっかり漢字が身につく最強ドリルです。
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漢字を効率よく覚える方法は、「繰り返し書くこと」だと言われています。
しかし、同じ文字をただ延々と書き続けるのは、
子どもにとってはつまらないことです。
集中力が途切れるのも無理はありません。
本書はそんな「漢字学習」の構造的弱点を
克服することを目的に制作されました。
目指したのは、書き込むことが楽しくなる漢字ドリル。
日本一楽しい学習書です。
「うんこ」という単語は、大人は忌避しがちかもしれません。
しかし、子どもにとっては気持ちが盛り上がる言葉であり、
口にするだけで楽しくなる魔法のような言葉なのです。
「学習」と「うんこ」という、一見縁遠い二つの要素は、
ここに必然の出会いを果たしました。
「勉強するのは、つらいことじゃない。とっても楽しいことなんだ」
そんなふうに、勉強への意識が変わり
笑顔で机に向かう子どもたちが増えることを
心から願っています。
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日本一楽しい漢字ドリル うんこかん字ドリル 小学1年生 [ 文響社(編集) ]
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少子化とはいえ、「うんこかん字ドリル」は月刊情報誌「日経トレンディ」が「2017年のヒット商品ベスト30」でも第11位にランクインしている。売れている印象はあったが、ベスト10に入れないこともやはり少子化が原因しているのだろうか…。
▼関連記事:任天堂のリベンジャーゲーム機「Nintendo Switch」が堂々1位となった「2017年ヒット商品ベスト30」、「OK,Google!」が頭から離れない「2018年ヒット予測ベスト20」が発表!
▼関連記事:2018年もうん!コンテンツは終わらない。味はもちろん、うん!コーラ味「「うんこ漢字ドリル グミ」。うんコマを進んでゴールを目指せ「うんこかん字ドリルのボードゲーム」。
2017年年間ベストセラー第3位 騎士団長殺し(第1部 顕れるイデア編 / 第2部 遷ろうメタファー編)
今年もノーベル文学賞を逃した村上春樹だが作品を出せば、ヒットする事が改めて感じられた。
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『1Q84』から7年――、待ちかねた書き下ろし本格長編
その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。
物語はここからどこに進んでいこうとしているのか?
その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。
▼騎士団長殺し 単行本 第1部2部セット セット買い
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新潮社 騎士団長殺し 第1部・第2部セット【代金引換できません 直送(7-10日ほどかかります) 2巻セット 送料無料(北海道は800円(税別)沖縄・離島は2500円(税別)加算 ラッピング不可】
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ハルキスト達の鼻息の荒さを横目に2017年のノーベル文学賞はカズオ・イシグロ氏が受賞となったのだった。
▼関連記事:秋の夜長に「カズオ・イシグロ」作品を
2017年間ベストセラーの集計期間は2016年11月26日~2017年11月25日までの日本出版販売株式会社調べでランキングはベスト20まで発表されている。
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