身近な出来事でわかるはじめての論語
岩崎書店は、「調べる学習百科」シリーズ最新刊として、青山由紀氏監修による「論語」を子ども向けに解説した「身近な出来事でわかるはじめての論語」を2019年10月28日に発売した。
青山由紀Profile●筑波大附属小学校教諭。日本国語教育学会常任理事。全国国語授業研究会理事。小学校国語教科書・小学校書写教科書(光村図書)編集委員。
「調べる学習百科」とは
「こんなテーマの本はない?」という先生や司書の声から企画した調べる学習の本。従来の図鑑・百科とはひと味違う、ユニークなテーマ・切り口でつくったシリーズになっている。教科の単元、自由研究のテーマはもとより、「Yahoo!きっず」の検索上位項目、「調べる学習コンクール」の題材、話題のテクノロジーなど、「いま」の子どもたちが興味を持つテーマをピックアップ。深く広く紹介しており、楽しく調べて、学びが広がる資料として、学校で、図書館で選ばれている。
「身近な出来事でわかるはじめての論語」の内容
2,500年前から、人々の生き方の手本として読み継がれる「論語」。古代中国の思想家である【孔子】の言葉をまとめたもの。私たちが生きていく上でのヒントや励ましを与えてくれる言葉の数々は、現代でも多くの人に親しまれている。「身近な出来事でわかるはじめての論語」では、論語を子どもの日常に即した具体例でたくさん提示しつつ解説している。
「身近な出来事でわかるはじめての論語」使い方のヒント
例文:己の欲せざる所は、人に施すこと勿かれ
「自分が人からされたくないと思うことは、人にしてならない」という意味であることを解説し、こういうことを家の人や先生からいわれたことはないか、子どもに問いかけてみよう。
「兄弟げんかをしたとき、頭にきたから弟のおもちゃをかくしちゃった。そうしたらお母さんに、『自分がされたらいやなことを、弟にするのはよくない』って、ものすごくしかられたんだ」などというエピソードが出てきたらしめたもの。
そこで、「では、どうしたらよかったのかな?」と子どもたち自ら考えることを促してみよう。
このように、本書では、生活に関わりのある論語を選び、言葉の意味だけではなく、【実際の生活場面でどのように活かしたらよいか】も示しているのが大きなポイント。
また、【声に出して読む】ための工夫があるのも、もう一つのポイントで、論語の例文は、書き下し文と漢文の両方を掲載している。
書き下し文は、あえて難しい漢字のまま表示して、ルビを振ることで、原文(漢文)を味わいつつ、声に出して読み、論語のリズムのよさを楽しむことができる構成になっている。
繰り返し読むうちに、論語をいつのまにか覚えて諳んじることができるようになる。人間関係や将来の夢で迷ったとき、論語の中の好きな言葉、心に響く言葉を持って入れば、座右の銘として、あなたの行動の支えになってくれることだろう。
「身近な出来事でわかるはじめての論語」のポイント
・子どもたちの日常に即した、わかりやすい具体例で論語を説明。
・イラストやマンガがたくさん!だからビジュアルで理解できる。
・書き下し文と漢文の両方を掲載 原文(漢文)も味わえます。
・出典も明記 資料としても役立ちます。(掲載例=出典:里仁第四25)
・論語から生まれたことわざなども紹介。(掲載例=「一を聞いて十を知る」)
・「論語のキーワード」コーナーでは、「仁」「礼」など漢字一字の言葉も解説。
・日本の国語教育の第一人者である青山由紀氏の監修。
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