テレビマガジン完全復刻コレクション マジンガーZ
講談社から「テレビマガジン完全復刻コレクション マジンガーZ」が2020年4月9日に発売される。
「テレビマガジン完全復刻コレクション マジンガーZ」は、「テレビマガジン」のマジンガーZ付録&口絵を完全復刻した、あの懐かしいトランプも、ワクワクしたポスターも、もう一度楽しめる、ファン垂涎の一冊。
「テレビマガジン」編集担当・「テレビマガジン完全復刻コレクション マジンガーZ」完成までの独占手記
2018~2019年にかけて、永井豪の画業50周年を記念した展覧会や映画など、さまざまなイベントが行われ、雑誌連載時の雰囲気を味わえる関連書籍も各社から発売された。「
「テレビマガジン完全復刻コレクション マジンガーZ」も、「読む」楽しさに加えて、「美しい資料」としての性格を兼ね備えた、復刻本としては最強の作りをめざして制作された。
復刻本の編集は想像以上に手間と費用のかかる作業となる。原本をバラしてスキャンして進めることが多いが、この本は、雑誌が貴重なこともあり、バラさずに作業していった。そのためノド(中央)が歪んでうまくスキャンできないため、別にカメラで撮影し、画像を合成してページデータを作ることから始めた。
さらにそこからは「汚れ」「掠れ」「滲み」「色味」との戦いだった。ゴミや折れ目などの「汚れ」を消し、時間とともに消えた文字、インクのノリが悪くて見えにくかったりするイラストの「掠れ」を当時を想像して復元。インクの「滲み」により、ガタガタになったコーナータイトルや本文の文字、イラストなどのフチをフラットにしていく。そして、劣化によって色が薄くなったページをオリジナルに近づけ、モアレが出ないようにしながらシャープネスをかけてかつての雑誌と同じような「色味」を出していった。
修復するのは雑誌のページだが、実はそのように見える一枚の画像。当時のコーナータイトルは、ほとんどが手書きで文字として打ち直すことができない。本文も当時使われていたフォントは、現在流通しておらず、ページを再現するには一文字ずつ(に見える画像を)修整していかねばならなかった。
通常はこれらの作業を突き詰めて復刻本は完成だが、ここでとんでもない罠が待っていた。古い雑誌の青インクを使った1色ページにありがちなのが、裏のページが透けてしまう、いわゆる「裏写り」がひどいページ。まるでページに油をこぼしたかのような透け具合で、何が描かれているのか判別すら難しいページが多数存在していた。この修復にとんでもない時間と費用がかかってしまった。
そのうえ、綴じ込み付録を当時と同じ大きさ、同じような紙質で一冊に組んでみたところ、本を閉じたときに厚紙のフチの跡が他ページについてしまったり、本を開くとページが剥がれすくなったりすることが判明した。残念ながらすべての付録を綴じることを断念。最終的にいくつかの付録は厚紙のケースに収納して届けることになった。
そのような苦難を経て完成した「テレビマガジン完全復刻コレクション マジンガーZ」は、「テレビマガジン」を読んでいたあの頃に返って記事を読め、付録を組み立て、ポスターを広げ、機械獣トランプで遊んでいただける究極の一冊となる。
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