カナダ総督文学賞およびTDカナダ児童文学賞を受賞「いっしょにのぼろう(原著Le chemin de la montagne)」
TAC出版初の絵本として2018年9月6日に発売されたマリアンヌ・デュブク氏著作・さかたゆきこ氏日本語訳による「いっしょにのぼろう」が、カナダ総督文学賞とTDカナダ児童文学賞を受賞した。
「いっしょにのぼろう」はカナダの絵本作家マリアンヌ・デュブク氏による絵本で、世界13カ国での刊行を予定している注目作品。
アナグマのおばあさんや子ネコのルルなど、可愛いキャラクターももちろん、人生について考えながらお子さんやお孫さんと読みたくなる、大人にも手にとって欲しい絵本となっている。
1,000万人の絵本ためしよみサイト「絵本ナビ」が行っている、読者からの意見を集めたレビューコンテストにおいても高評価を得ており、「感動した」という声がたくさん届いており、「絵本ナビ」では「いっしょにのぼろう」の全ページためしよみを公開。また、読者からのレビューとともに本書の魅力を紹介した「いっしょにのぼろう」の見所記事も併せて12月7日から公開している。
▼リンク先。
「いっしょにのぼろう」ストーリー【人生について考えながら、お子さんやお孫さんに読んであげたくなる絵本! 】
「山のてっぺんにはなにがあるの?」
「せかいよ」
子ネコのルルはアナグマのおばあさんと一緒に、毎週日曜日に<こんもり山>にのぼる。
山の秘密や、友達をたすけること、そして自分でえらばなければならないことなど、ルルはアナグマのおばあさんからさまざまなことを学ぶ。
アナグマのおばあさんとルルとのやりとりを通じて、人生について考えさせられる。
きっと、お子さんやお孫さんと話をしながら読みたくなる、心がやすらぐ絵本。
子ねこのルルが、アナグマのおばあさんから最初に教わったのは、山のてっぺんからのながめのすばらしさだった。
誰かを助ける優しさ。物事を選択するときに必要な心。時々休むこと。アナグマのおばあさんから、たくさんのことを教わったルルは、やがて体が弱ったアナグマのおばあさんを支えるまでに成長する。
「絵本ナビ」ベストレビュー
「親が読むとキュッと心をしめつけられたり、ジーンときたり。絵本でここまで感動したのは久しぶりです」
「この絵本を読むことで、普段の生活では気づかない、なにか大切なことを教えてくれている気がしました。
また、私たちが忘れてしまっている些細なことの大切さについても色々と考えさせられました」
「初めはか弱い存在だったお子さんたちもどんどん成長し、いずれは自分の足で歩き始めます。まっすぐに前を向いて必死に進むとき、今まで守り育てたあなたのことを振り返る余裕はないかもしれません。そんな巣立ちを見送ることは悲しいものです。けれども、大切に想う気持ちは受け継がれ、またどこかで新しい風景を見せてあげるために、その子たちは優しくだれかの手を引くのです。
そんな人生の大きな流れを感じさせるすばらしい作品でした」
マリアンヌ・デュブクProfile●絵本作家。1980年、カナダのモントリオール生まれ。2006年に初めての絵本『La Mer(海)』を発表。 その後、多くの絵本を手がけ、数々の賞を受賞。作品は31言語に翻訳されている。 2015年には『L'autobus(バス)』がTDカナダ児童文学賞を受賞したほか、ドイツ児童文学賞の絵本部門にノミネートされるなど、世界的にも高い評価を受けている。
さかた ゆきこProfile●フランス語・英語翻訳家。訳書は、ル・グイック=プリエト『テオの「ありがとう」ノート』(PHP研究所)、アンダーソン『オスカー・ピル』シリーズ(KADOKAWA)、メリュ『コルチャック先生』(汐文社、共訳)など。
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