フォントワークスがLINEオリジナルフォント「LINE Seed JP」を共同開発
フォントワークスは、LINEのオリジナルフォント「LINE Seed JP」を共同開発したことを2022年10月24日に発表した。
LINEは、ブランディングの一環として欧文コーポレートフォント「LINE Seed Sans」を2020年にグローバルでリリースしている。
今回、その日本語書体である「LINE Seed JP」をLINE CREATIVE CENTE BXデザイン室と共同開発いたしたことを発表。
「LINE Seed JP」は今後LINEの事業活動やさまざまなイベントで使用される予定とのこと。
さらに、一般にも公開して誰でも使用できる。
▼LINE株式会社 LINEクリエイティブセンター BXデザイン室からのコメントを抜粋。
グローバル企業として一貫したブランディングを行うために、コーポレートフォントの役割はとても重要だと考えています。コミュニケーションの言語が変わっても、コーポレートフォントはブランドの声となって同じトーンでメッセージを伝えることができます。
LINEはテキストコミュニケーションを中心に成長したサービスであり、言葉を大切にする企業だからこそ、コーポレートフォントを開発することは大きな意義があります。
『LINE Seed JP』のデザインは、LINEのブランドアイデンティティが表現できることや、ユーザーフレンドリーであることに徹底的にこだわりました。今回のフォント開発によって、あらゆるシーンにおいて唯一無二のLINEならではのフォントで、シンプルかつユーザーフレンドリーな印象を与える事ができ、ユーザーの皆様のコミュニケーション体験をより豊かなものにしていくことを目指しています。
▼フォントワークス書体デザインディレクター・藤田重信氏のコメント
『LINE Seed JP』の制作はフォントワークスにとっても大きな挑戦でした。
すでにある『LINE Seed Sans』は誠実で温厚という人格を感じたので、日本語書体では、「大人のひとが微笑んでいるような印象を持った文字」をイメージして監修にあたりました。『LINE Seed JP』がLINE社で末永く愛されるコーポレートフォントになることを願います。
▼プロジェクトの背景について、LINE クリエイティブセンター BXデザイン室のインタビューを、フォントワークスWebサイト内「もじがたり」に掲載している。
▼フォントワークス公式noteでは、『LINE Seed JP』の書体について詳しく解説している。
親しみのある“カドマル”ゴシック「LINE Seed JP」
既存の欧文コーポレートフォント「LINE Seed Sans」は、角の丸み =「カドマル」が最大の特徴であり、全ての文字に共通したアイデンティティとなっている。
今回の日本語書体「LINE Seed JP」でもこの特徴を取り入れ、角ゴシック体よりも少しカジュアルで柔らかい、親しみやすさが伝わる書体になった。
▼LINE Seed JPは「Thin」「Regular」「Bold」「Extra Bold」の4段階のウエイトを開発。さまざまな利用シーンに対応できる
明るく、大人なモダンスタイル「LINE Seed JP」
モダンでありながら親しみのある印象を目指し、“ふところ”を広く、仮名は曲線を多く取り入れた明るいモダン系のゴシック体となる。
日本語ならではの美しさと整合性のバランス「LINE Seed JP」
既存の欧文コーポレートフォント『LINE Seed Sans』は、統一されたジオメトリックなルールに基づいて開発されています。しかし、日本語書体は文字のバリエーションが多く、漢字と仮名など、密度が大きく異なる文字を同時に扱うことは簡単ではありません。
『LINE Seed JP』の開発にあたっては、読むときの心地よさや日本語書体ならではの不揃いな美しさと、形の整合性との間で何度も検証を重ね、これまでにない新しいモダンゴシック体が完成しました。
▼ウエイト「Bold」
無料で使用できる「LINE Seed JP」ダウンロード
LINE Seed Webサイトではフォントファイルを無料で公開している。
使用の際にはライセンスポリシーを必読。
▼URL