増補改訂 フクロウ完全飼育
誠文堂新光社は、2020年5月14日(木)に、フクロウやワシ、タカ類(猛禽類)専門店「ホワイトゴス企画」代表・藤井智之氏著書で、飼育環境から餌、接し方、病気、調教の仕方まで。あらゆる角度から撮影したフクロウの写真満載で人気上昇中のフクロウ飼育書決定版「増補改訂 フクロウ完全飼育」を発売した。
コミカルな風貌と人に慣れやすいことから、古くから人々に愛されているフクロウは、映画やアニメなどのメデイアに登場したり、数多のキャラクターグッズのモチーフとしても起用されている。
近年、小型フクロウの仲間のコノハズクが、ペットショップでも販売され飼育者も増えて来ていてちょっとしたブームとなっている。ただ、実際に飼育するとなると、あらゆる問題が待ち受けている。
どんな場所で飼ったらいいのか?
餌は?
接し方は?
セキセイインコや文鳥のような小鳥のように多くの飼育書が出ているわけではないので、買ってきてすぐ飼い始められる訳ではない。
2015年発行「フクロウ完全飼育」では、飼育し始めた人、これから飼育しようとする人のための初歩的な飼育方法から、高度な繁殖や訓練(調教)のことまで、写真や図解によって丁寧に解説。「増補改訂 フクロウ完全飼育」は、その増補改訂版。
16ページ増、オールカラーとなり、巻頭のフクロウの種紹介の写真、羽や足先などの細部をあらゆるアングルの写真を掲載。
著者である藤井智之氏は、職業鷹匠の訓練をしており依頼によってフクロウの調教訓練を行い、猛倉類を使った害鳥駆除や、テレビなどのメディアに貸し出すプロダクション業務、全国各地でのフライトショーなどを仕事としている。
また、猛禽類の繁殖をして販売するブリーダーでもある。仕事としてフクロウと関わっているなかで、慣れてきて省略したことや合理化してしまったこともあるため、細部を忘れない意味でも自宅でフクロウをペットとして飼育しており、よりリアリティ溢れるノウハウを提供している。
フクロウは野生生物とコンパニオンバード(ペットバード)との狭間に位置している存在。これからのフクロウの飼育者にとって、どちらにも転がる隙を残していることだろう。昨今の「フクロウブーム」が、不幸なフクロウを大量に生産するような事態にならないことを願いつつ「フクロウのより良い暮らし方の一助になってくれれば」という思いから執筆された一冊。
フクロウをペットとして迎え入れるにあたり、「増補改訂 フクロウ完全飼育」は必見の内容になっている。
藤井智之Profile●フクロウやワシ、タカ類(猛禽類)専門店「ホワイトゴス企画」代表。鷹匠としても活躍。TVなどでも多数協力している。自ら猛禽類の飼育・繁殖も手がける。猛禽類を扱う技術には定評がある。
「増補改訂 フクロウ完全飼育」目次抜粋
●Chapter 1:フクロウとは
フクロウの驚くべきメカニズム/目/耳/首/嘴/翼/脚/羽色/体格
●Chapter 2:フクロウ図鑑
メンフクロウ科/フクロウ科
●Chapter 3:フクロウの入手
迎え入れるにあたって
●Chapter 4:飼育を始める前に
飼育準備
●Chapter 5:フクロウの餌
餌の種類と与え方/健康に長生きさせるために
●Chapter 6:フクロウ用具
用具/係留用品
●Chapter 7:飼育スタイル
部屋で半放し飼い/屋外禽舎/係留での飼育
●Chapter 8:飼育管理と繁殖
飼育管理/季節での管理/繁殖/フクロウの雛写真館/多頭飼育や同居・移動/健康管理/フクロウによくみられる病気や怪我とその症状
●Chapter 9:コンパニオンバードとしての資質
屋外でのコンパニオンバード/屋外でのフライト訓練
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