mojiru【もじをもじる】

「mojiru」はこのブログ名。「もじる」は著名な言い回しに似せて表現すること。ブログでは、本・映画・グルメなどのヒット商品や気になったトレンドを文字をもじったりもじらなかったしながら、フォントを使ったり使わなかったりしながら取り上げていく。更新頻度は1日1回が基本です。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

ビルディングタイプ学について社会学視点も含めた解説書

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ビルディングタイプ学 入門

誠文堂新光社は、2020年5月14日(木)に中村陽一氏、髙宮知数氏、五十嵐太郎氏、槻橋修氏著書による、ビルディングタイプ学について社会学の視点も含め歴史を辿り解説した一冊「ビルディングタイプ学 入門」を発売する。

ビルディングタイプとは建物の種類。形態や様式、時代や地域による分類ではなく、図書館やオフィスなど、あらゆる建物がどのような用途なのかを軸にして分類したものを意味している。
建築学は日本の大学では工学部に属し、デザイン、計画、歴史、構造、環境、材料など様々な分野を幅広く包括しているが、ビルディングタイプ学は、学校や病院など社会と関わりが特に大きい建物の部屋の効果的な配置を考える計画学といえる。
また、近年では、「ネットワーキング」「社会デザイン(ソーシャルデザイン)」「コミュニティデザイン」といった「つながり」「関係性」を意味するキーワードが飛び交い、今どの企業や自治体において、ダイバーシティと(ソーシャル・)インクルージョンといった、多様な人材を孤立させず社会に取り組んでいくという政策目標においても、それらなしでの実現は考えられなくなってきている。
このような社会背景の中での社会生活や仕事の場所の考え方は、従来の計画学では、不具合があることが見えてきている。

 

「ビルディングタイプ学 入門」は、歴史的・社会的背景のもとで、これまでの建築学、計画学とは異なる社会デザインという視点からビルディングタイプを直してみようという挑戦の試みで言いかえれば、新たな「物の見方、考え方」としての社会デザインを通して、空間デザインとビルディングタイプのパラダイムシフトないしはパラダイムチェンジをはかろうとするもの。
ビルディングタイプを住宅、オフィス、学校、図書館、美術館、公園・広場など各項目にカテゴライズし、前史/第一世代(産業革命以降、戦前、戦後等)、第二世代(普及、進化期等)、第三世代(情報化、社会変化に伴う変化等)、第四世代(現在、これから)といった歴史を辿りながら、それぞれの時代の様相から変化する社会のルール、仕事の仕方、娯楽鑑賞のスタイルなどを、社会学的な視座から解説。

(建築)計画学を学ぶ建築初学者はもちろん、時代と社会の変化の中で、様々な立場から建築に関心をもつようになった読者へ向けて、建築の目的や機能から構成した7つの章と2つのインタビュー、そしてビルディングタイプの実際の学びの現場からの声や関連テーマによるコラムを主たる内容として構成している。

各分野の専門家でもある著者陣が人文・社会科学の視点で読み解いた建築学の入門書として、さらにはAI時代の到来や働き方、人口動態などのドラスティックともいえる変化の只中にあって、問題解決に向けた思考力を鍛え上げるための研究の書として、必見の内容。

 

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中村陽一Profile●1957年生まれ。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授、社会デザイン研究所所長。一橋大学社会学部卒業後、編集者等を経て消費社会研究センター代表。東京大学社会情報研究所客員助教授、都留文科大学文学部教授を経て現職。日本NPO学会発起人・元理事、社会デザイン学会副会長。80年代半ばより現場と往復しつつ市民活動・NPO/NGO の実践的研究、基盤整備、政策提言に取り組む。ソーシャルビジネス・ネットワーク常任顧問などSB/CBを推進。 東京芸術劇場運営委員、「座・高円寺」劇場創造アカデミー講師。 ニッポン放送『おしゃべりラボ?しあわせSocial Design」 パーソナリティ。「日本のNPO/2000」(日本評論社)、「ひとびとの精神史6」(岩波書店)、「3.11後の建築と社会デザイン」(平凡社新書)、「クリエイティブ.コミュニティ・デザイン」 (フィルムアート社)等編著・共著多数。

 

髙宮知数Profile●1959年生まれ。 プロジェクトデザイナー/マーケティングプロデューサー。立教大学 社会デザイン研究所研究員、立教大学 21世紀社会デザイン研究科 兼任講師、東日本国際大学 地域振興戦略研究所 客員教授。「座・高円寺」 劇場創造アカデミー講師。株式会社ファイプ・ミニッツ 代表。1981年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。2007年立教士学21世紀社会デザイン研究科修士課程修了。近著に『街直し屋』(古谷誠章 他共著、誠文堂新光社、2017年)。

 

五十嵐太郎Profile●1967年生まれ。建築史・建築批評家。1992年東京大学 大学院修士課程修了。博士(工学)。現在、東北大学大学院教授。あいちトリエンナーレ2013芸術監督、 第11回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展日本館コミッショナーを務める。「インポッシブル・アーキテクチャー」などの展賢覧会を監修。第64回芸術選奨文部科学大臣新人賞。「モダニズム崩壊後の建築-1968年以降の転回と思想-」(青土社)ほか著書多数。

 

槻橋修Profile●1968年富山県生まれ。1991年京都大学建築学科卒業。1998年東京大学大学院建築学專攻博士課程退学。同年、東京大学生産技術研究所助手。2002年ティーハウス建築設計事務所設立。2003年?2009年東北工業大学建築学科講師。2009年神戸大学大学院准教授。2017年より神戸大学減災デザインセンター副センター長。博士(工学)。
主な作品:「神戸市立北神図書館」(神戸市、2019年)、「南町田グランベリーパーク」ランドスケープデザイン(2019年、 東京都町田市)著作『文化の居場所の作り方-久留米シティプラザからの地方創生』(監修、誠文堂新光社、2017年)、2009年日本建築学会教育賞(教育貢献) 共同受賞。2014年東日本大震災復興支援「失われた街」模型型復元プロジェクトが第40回放送文化基金賞受賞 (NHK盛岡放送局と共同受賞)。2015年日本建築学会賞(業績)共同受賞。


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