mojiru【もじをもじる】

「mojiru」はこのブログ名。「もじる」は著名な言い回しに似せて表現すること。ブログでは、本・映画・グルメなどのヒット商品や気になったトレンドを文字をもじったりもじらなかったしながら、フォントを使ったり使わなかったりしながら取り上げていく。更新頻度は1日1回が基本です。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

ai(人工知能)がフォントを作る時代

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フォント業界の未来について本気出して考えてみた「ai(人工知能)が作るフォントの世界」

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フォント業界のこれから先を考える上で「AI」がキーワードの1つになりそうな気がする、これは別に勘でもなんでもなく、確かな裏付けがあるのだ。

「AI」と書いたが、私が指す「AI」とはフォント業界と密接に繋がる多くの仕事をこなす上での相棒的存在「Adobe Illustrator」の略ではなく、ましてやアメリカ合衆国生まれ、鹿児島県育ちの「Story」をヒットさせた歌手なんてもんでなく、まして辛い時にお世話になってますがチョコラBBシリーズで知られる医薬品メーカーでもない。つまり「artificial intelligence」、いわゆる人工知能を指している。

ディープラーニング(深層学習)を導入した「AI」が囲碁などのトップ棋士やポーカーの世界トップクラスのプレイヤーを破るなど、その革新的な技術の進化が話題となる一方、「AI」の進化により、職業が奪われるのではないかなどといった不安な声も挙がっている昨今、少し古い情報となるが、週刊ダイヤモンドの2015年8月月22号にて「機械が奪う職業・仕事ランキング(米国)50」も発表されているのだ。

▼参考外字部リンク

diamond.jp

 

これからの子供は将来、競争社会の中でAIとも戦わなくてはいけないかもしれないと思うと少し焦る。

上位陣を挙げてみると小売店販売員、会計士、一番事務員、セールスマン、一般秘書、飲食カウンター接客係、商店レジ打ち係や切符販売員、箱詰め積み降ろしなどの作業員、帳簿係などの金融取引記録保全員、大型トラック・ローリー車の運転手などがランクインし、上位陣を含め、しっかりと二度見したが、職業ランキング50位に書体設計士、フォントデザイナーはランクインしていなかった。

「ニッチ過ぎるからさ…」という意見はひとまず置いておいて、フォント業界にとっても「AI」は対岸の火事では断じてない。それを強く裏付ける証拠として2017年5月11日に開催されたモリサワ主催によるセミナー「グローバル・タイプデザイン」にあった。

モリサワが主催する書体デザインのアワード「タイプデザインコンペティション 2016」表彰式と同時開催で行われたこのセミナーでは、台湾の「Arphic Technology co., LTD」、韓国の「Sandoll Communications Inc.,」、アメリカの「Type Network」、中国の「北京漢儀科印信息技術有限公司」といった書体メーカーが集い、各国の書体デザインの特長や各社の最新事情について講演された。

講演の最後にモリサワは「AI」による日本語フォント設計の開発を検討している事を発表していた。時間としては少なめで「AI」が話題となる昨今におけるリップサービス、余興的な意味もあったのかもしれないけれど、日本語フォント設計の作業効率を推し進める上で、また、異なる書体のストロークを掛け合わせて新書体を設計するなどといった事を「AI」に行わせることを検討しているといった内容で、奮闘していた通訳サンには悪いが、グダグダな状態だったセミナーの中で、唯一興味深い内容に思えた。

平仮名、片仮名、漢字、アルファベット、数字までパッケージング化された日本語フォントの設計はとにかく作業が大変だ。例に挙げるとOpenTypeフォントに「Adobe-Japan1-3」などと書かれているのを見たことがお有りだろうか。

「Adobe-Japan1」とは、アドビシステムズ社が日本語DTP用に開発した文字集合規格で、2013年現在Adobe-Japan1-0から1-6までの7種類の定義が済んでいる。この数字は末尾の数字が大きくなればなるほど、文字数は多くなる。

現在、最も多い「Adobe-Japan1-6」では23,058文字、漢字は14,663文字という途方もない文字数を収録しているのだ。23,058文字というその数字が指し示す通り、1書体設計するだけで膨大な作業量となる。

普段から「日本語書体って高すぎる!」と怒りにプルプルと震えている方は、その昔、人気漫画ジョジョの奇妙な冒険第6部のラスボスでプッチ神父による「落ち着け………… 心を平静にして考えるんだ…こんな時どうするか……2… 3 5… 7…落ち着くんだ…『素数』を数えて落ち着くんだ…『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字……わたしに勇気を与えてくれる」という台詞があったが、それに倣って「落ち着け………… 怒りを鎮めて考えるんだ…日本フォントが高い時どうするか……23,058文字…23,058文字…落ち着くんだ…文字数を知って落ち着くんだ…23,058文字あれば……きっと文字化けはない、印刷事故の無い世界を与えてくれる」と落ち着くのが良いかもしれない。ちなみに漫画の吹き出しに文字を入れる際は「アンチック体」という書体を使用しよう。「アンチック体」は、ゴシック体漢字にあわせた太かなとして誕生したと言われ、マンガの吹き出しの他、辞書の見出しや絵本などに多く使用されている。

「23,058文字」という文字数を以てしても、ドラゴンボールのフリーザが言い放った「私の戦闘力は53万です」という1桁違う数字に比べたら、「まだまだだね」とテニスの王子様の越前リョーマ的なカウンター的台詞を以て「企業努力でどうにかしろ!」とお怒りの方は、一刻も早いフォント設計の「AI」を願おう。ちなみにこうした漫画の吹き出しに文字を入れる際は「アンチック体」という書体を…、という話は、さっきもう書いていたわけだが、原稿の文字数を稼ぐためにわざともう一度書いたわけでない、多分。

ちなみにモリサワがフォント設計のオートメーション化を実現したとして、浪速の商人的思考を持つモリサワの事だ。適切なタイミングで公にするのだろうか? 疲れを知らず、何時間でも作業が可能な「AI」によるフォント設計により人件費が浮いてもモリサワパスポートの値段を安くすることなどない気がする。

外部発注やコンペ受賞作品ではデザイナーがその他の書体に関しては別だが元々、モリサワはリリースするフォント設計者・フォントデザイナーについて公にしていない。名探偵コナンを愛読している私が公にできないその理由を推理してみたところ、実は既にモリサワのフォントデザインの一部を「AI」が設計しているからだという結論に至ったのだった。

そんな未来を生きているかもしれないモリサワは、現在「タイプデザインコンペティション 2019 (Morisawa Type Design Competition 2019)」でバリアブルフォント(Variable Font)の技術を安値で買い叩こうとするハゲタカでもある。バリアブルフォントとは1つのファイルでありながら複数のフォントのように動作するフォントで、ファイルサイズを拡大することなくウェイトや幅、傾斜などの属性を変更することができるデジタルフォントの新しい技術のこと。

これまで「タイプデザインコンペティション」の賞の1つである「明石賞」は、前回までは製品化する書体を募集していたが、新たに毎回異なるテーマに沿った書体を募集するカテゴリに変貌を遂げた。そして、現在、フォント業界で話題になっている「バリアブルフォント」を評価すると銘打ち、入賞賞金は50万円で最大3点までの受賞が用意されている。合計150万円で、世界各地のデザイナーやエンジニアが用意したバリアブルフォントの技術やアイデアを労せずに手に入れられると思えば決して高くない、さすがは浪速の書体商人モリサワである。

これからのフォント業界がどうなるかはさておき、2017年モリサワは、私も劇場で2回、家で1回観た大ヒット映画「君の名は。」のタイトルとしてお馴染みの「A1明朝」に続く新書体「A1ゴシック」という書体を発売している。

A1ゴシック

「A1ゴシック」は、A1明朝の基本となる骨格を参照して作成されたオールドスタイルのゴシック体ファミリーで、線画の交差部分の墨だまり表現や、エレメントの端々に僅かな角丸処理を加えることで温もりのあるデザインに仕上げている。

あれ「A1ゴシック」って…、

A1ゴシック…、

A1ゴシック…、

A1…、

A1…、

AI…、

AIゴシック…。

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飛躍してしまった、このフォントとAIに関する話が本当かどうか信じるか信じないかはあなた次第となりますが、あら? 誰かがノックしているようなのでちょっと出てきますね、ではまた。

「バリアブルフォント」紹介記事

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○古いルールで止まっているかも? 最新事情から見る印刷データのいま
徹底図解でよくわかる! デザイン制作のルール
仕上がり、ぬりたし、トンボ…なにが正解?/ぬりたしって必ず3mm必要?/RGBや特色、そのまま入稿してはいけない?/印刷用画像の解像度は350ppi以上必要?/0.1mm以下の線は印刷されない?/Photoshopで作った文字素材、350ppiでいい?/CMYK、あわせて何%まで使っていいの?/印刷用画像、元データで350ppiにしておくべき?/RGB画像を使ってレイアウトしてはいけない?/CMYK画像にプロファイルを埋め込む必要はない?/切り抜きはクリッピングパスじゃなくちゃダメ?/配置画像のレイヤーは統合したほうがいい?/オーバープリント(ノセ)はデータで指定するべき?/Illustratorの配置画像と保存形式はどうすべき?/特色データはどう作るのがいい?/TrueTypeは使わないほうがいい?/PDF入稿でも文字のアウトライン化は必要?/CC同士でもバージョンをまたいではいけない?/PDFをIllustratorで開いてはいけないの?/透明機能はあまり使わないほうがいいの?/EPSファイルはいまは使わないほうがいいの?/書き出した印刷用PDFそのまま入稿して大丈夫? ‥‥

[ ちょっとひといき ]
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