パルラムネ
フォントワークスWebサイト内にあるフォントコラムにて、フォントワークス所属の書体デザイナー越智亜紀子氏の新作フォント「パルラムネ」が紹介されている。
2016年6月13日(月)に放送されたNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で放送された「異端の文字、街にあふれる 書体デザイナー・藤田重信」の回でも、藤田氏と越智氏のやりとりとともに開発中のパルラムネも公開されていたが、いよいよパルラムネが完成したようだ。
パルラムネの特徴
フォントワークス入社6年目の越智氏が初めてリリースするフォントで、「今風の脱力感!」をコンセプトに「ゆるい雰囲気」と「あどけない愛らしさ」が魅力の脱力系のデザインフォントになっている。
漢字と仮名で異なるサイズの凸凹感が文字を組んだ際にリズミカルな表現になり、なんとも言えない抜け感が見た人の心を掴む、軽やかに跳ねたテンとハライの特徴がタイトルやキャッチコピーを適しており、使いやすそうなフォントだ。
コラムでは、筑紫書体デザイナーでありフォントワークスの書体デザイナー藤田重信氏との会話で得たヒントを含む制作秘話、書体デザイナーになったきっかけなどを紹介している。
▼コラムで公開された制作コンセプト
ラムネの名前の由来
ラムネという名前自体はレモネードの転訛が由来。特定メーカーのブランド商品ではなく、一般名詞的に複数のメーカーから発売されている。 またラムネつながりでラムネの瓶に入っているビー(B)玉の正式名称についてもついでにご紹介。
ビー玉の正式名称
この球体の名前は実際の名前は、ビー玉ではなくエー(A)玉というらしい。A玉は完全な球体になっているガラス球であり、ラムネの瓶に詮をするには完全な球体でしか栓ができない。このラムネ瓶用に作られたA玉の中で、完全な球体ではなかったため、ラムネに使用できなかった球体をB玉と呼び、玩具市場に出荷させたという説がある。もう一つ、ポルトガル語でガラスを意味するビードロから「ビードロ玉」の略でビー玉という説もあるのでどちらが正しいかは分からない…。A玉には「えー形」をした球体という説もあるかもしれないが知らない。B玉とつながりがあるか分からないがBのつく丸いものといえばBB弾。
BB弾のBBとは…
BB弾の「BB」は「Ball Bullet」(球形弾)の略もしくは「Ball bearing」(ボールベアリング)の略と言われているそうだ。
またラムネは、ビン口をA玉で栓をした炭酸飲料のことで同じ炭酸飲料であるサイダーは、A玉の代わりにキャップで蓋をしているものを表している。
そんなパルラムネをぜひ、ご当地ラムネなど様々なラムネのタイトルにも使用してほしい。
パルラムネ使用事例「子や孫にしばられない生き方」
川村都氏著書、産業編集センター出版による2017年7月13日発売の「子や孫にしばられない生き方」のタイトルフォントとしてパルラムネが使用されている。
▼「子や孫にしばられない生き方」
孫が生まれても、私は「おばあちゃん」じゃない。私は私だ!!
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「いいおばあちゃん」ではなく、誰にも依存せず自分の幸せを追求する人生を歩むべし!!
孫ブルーにサヨナラ。子どもや孫といい距離をとり、お互いに自立した生活を送るための痛快エッセイ&アドバイス集が登場!!
河村都氏Prifile●1947年生まれ。東京都出身。NHK番組「お母さんといっしょ」のお姉さんとしてレギュラー出演後、洗足学園短期大学にて『表現教育』 の非常勤講師を務める。2007年4月、オフィスカワムラを設立し、幼稚園・保育園の教員研修、幼児教育現場において幅広く活動。著書に『子どもを伸ばす「いいね!」の言葉「ダメ!」な言葉』(講談社)などがある。
ラムネ関連製品
▼B玉関連
フォントワークスのフォント製品について
▼フォントワークスLETS 1年コース (1台パック)
フォントワークスによる複数メーカーの高品位でバラエティ豊かなフォントがすべて使用できる年間定額制フォントサービス。現在提供中のフォントだけでなく、新たにリリースされるフォントも、ずっとこの金額で使用できる。コンテンツの多面的な展開が増え、商用フォントの活用フィールドが広がりを見せるなか、許諾内容を明確に公開している。使いたいフォントがすぐに手に入る。「LETS」はオンラインで契約手続きが簡単。
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- 発売日: 2016/11/10
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エヴァンゲリオンのTVシリーズで使用された「EVA-マティス-クラシック」と新劇場版で使用された「EVA-マティス-スタンダード」の2種類のフォントが収録。エヴァとマティスが共に歩み、互いに進化し続けた20年の歴史が分かる“特典ブックレット”も収録している。フォントの使用許諾としては年賀状やプレゼンテーションデータ、動画共有サイトへのコンテンツ映像や、個人のWebサイトなど、様々なシーンで活用が可能になっている。