つきじへいた
株式会社アイデアスケッチからタイプデザイナー池田平多氏による絵本や詩にオススメの新書体「つきじへいた」が5月に発表された。
(画像はつきじへいた特設サイトから)
▼外部参照リンク 「つきじへいた」特設サイト
つきじへいたの特徴
「つきじへいた」は明治初期から近代日本における活版印刷を牽引してきた「築地書体」をベースとした絵本や詩に合う“かわいい文字”として開発されており、骨格の美しさを活かしながらも複雑な造形をそぎ落とすことで現代的な「ミニマルポップ」なデザインになっている。
▼築地書体(画像はつきじへいた特設サイトから)
築地書体は、明治初年に長崎に興した活版伝習所・製造所に淵源とし、明治4年に東京に進出。神田を経て築地に本社を構え、以後「築地活版製造所」「東京築地活版製造所」と称した活版製造所で開発された。明朝体の標準化やポイント活字の導入などで日本の活字界を牽引する存在だった。明朝体をはじめ、行書体やゴシック体など制作し、近代日本における活版印刷業の確立に重要な役割を果たした活字製造業者である。つきじへいたは築地書体の1つであるゆったりと書かれた特徴を持つ「築地体三号太仮名」をベースに制作されている。
▼開発コンセプト(画像はつきじへいた特設サイトから)
築地体三号太仮名の骨格部分を抽出し、細めの一定幅に整え、縦横の線を垂直水平化。筆脈や起筆も簡略化することによって、伝統的な美しさを保ちながら、シンプルで可愛らしい形状に仕上げている。一文字一文字が個性的なデザインであるため、詩などの文字が主役となる作品に向いており、丸くかわいいフォルムは幼児向けグッズにも適合する。
▼組見本(画像はつきじへいた特設サイトから)
▼フォントの仕様
Open Type
▼収容字種
ひらがな・カタカナ
▼書体制作
池田平多
▼著作権・フォント管理及び製品取扱元
アイデアスケッチ
▼リリース
2017年5月19日
▼価格
4,500円
つきじへいたエキシビジョン
また書体のリリースを記念して6月9日(金)~7月1日(土)の期間、アイデアスケッチギャラリーにて「つきじへいたエキシビジョン」が開催される。
初日の6月9日には、タイプデザイナーの池田平多氏によるトークイベントも予定されており「つきじへいた」の魅力を感じることがイベントとなっている。
▼タイトル
「つきじへいた」エキシビジョン
▼展示会期
2017年6月9日(金)~7月1日(土)
▼開廊時間
14時~20時
▼場所
アイデアスケッチギャラリー
〒107-0052 東京都港区赤坂6-5-28 ヴェルディ赤坂3F
▼入場料
無料 / 事前予約制(前日の18:00まで予約可)
また初日である6月9日(金)にオープニングトークイベントがある。
▼オープニングトークイベント開催日時
6月9日(金)19時~21時(18時30分開場)
▼オープニングトークイベント出演
池田平多
▼オープニングトークイベント事前予約制 / 参加費無料
参加者全員に「つきじへいた」オリジナルストラップをプレゼント
▼オープニングトークイベント内容
タイプデザイナーの池田平多が新書体「つきじへいた」について、書体制作の工程から「つきじへいた」の魅力、ご利用シーンなどを講演。
▼申し込み・詳細
▼東京築地活版製造所関連