ザ・グレイ
[オススメ度]
★★★★☆
[スタッフ]
監督:ジョー・カーナハン
[出演]
リーアム・ニーソン、フランク・グリロ、ダーモット・マローニー、ダラス・ロバーツ、ジョー・アンダーソン
[上映時間]
117分
寒い、それにしても寒い、そのうえだるい。鼻水は止まらず、風邪なのか? 花粉なのか? やっぱり風邪なのか? 鼻水は止まらず、悪寒も止まらず、外の寒さに触れていると吐きそうになるほど体調はすぐれない。一体、いつ、春になるのだろうか? 吐いたため息さえ白くなって消えて眩暈がした。
凍える体を温めようと、一本の映画を手に取ったのがリーアム・ニーソン主演のザ・グレイ。リーアム兄さんと言えば、96時間や特攻野郎Aチームなど、タフガイが似合うアクション俳優だ。今回の役も当然、タフガイ。 それ以外、形容する言葉がないようなタフガイの役だった。兄さんが演じる主人公は、石油採掘現場でオオカミ退治のスナイパーとして雇われている男だ。発掘現場の仕事が終わり、現場で働く兄さん含めるスタッフ達は撤収する事になる。しかし、そのメンバー達を乗せた飛行機は、飛行途中に、墜落してしまう。リーアム兄さん他、墜落事故の中で、奇跡的に生き残った男達だが、周りはアラスカの山奥の雪原地帯。食料もわずかで、通信手段も無く、救助の見込みもない。さらに、その雪原を縄張にしている血に飢えたオオカミ達が襲いかかってくる。
「神よ、何故、このような運命を与えるなら、墜落事故で死なせてくれなかったのですか!?」
奇跡的に助かった男たちは、天の仕打ちに憤りながら、オオカミに脅えながら、時に仲違いをしながら、心を、己を、さらけ出し、いつしか認め合い、お互いを鼓舞しながら、オオカミと戦いながら、生きる意味、生きていく意味を糧にひたすら安全な場所を目指し歩いていくがー。その過程で、一人、また一人、オオカミの餌食となり、散っていく哀しい程のオオカミ無双映画。
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石油採掘現場で働く屈強な男たちを乗せた飛行機が、アラスカの荒野に墜落。生き残った7人の男たちは、極寒の大雪原に放り出される。すべてが寒さで凍りつき、満足な武器も食糧もなく南へと移動を始めた彼らを待ち受けていたのは、荒れ狂う大自然の猛威と、縄張りを侵されたオオカミたちの容赦ない攻撃だった。一団のリーダーとなった射撃の名手オットウェイを中心に、仲違いしながらも過酷な状況に耐え、生死を賭けたバトルを繰り広げていく生存者たち。まるで水墨画のような灰色の美しさを見せる雪山が隠していた牙をむいたとき、果たして人間は何を拠り所にして生き残るのか?ひとり、またひとりと犠牲になっていく闘いの果てに待っているものとは?