文明堂
「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂♪」のCMでお馴染みの文明堂の「おやつカステラ」を見つけ、ブロック型のかわいらしいデザインに惹かれて購入した。2切れの食べきりサイズなので、映画館でコーヒーを飲みながらパクつかせていただいた。
文明堂の白い着ぐるみのキャラクターはなんの動物か?
さて文明堂といえば、おやつカステラのパッケージにも描かれている白い着ぐるみを着たこのキャラクターが有名だが、その正体について知っている人は少ないようだ。
文明堂「カステラと文明堂東京についてのアンケート」で調査した結果、88%が「このキャラクターが何の生物かは知らなかった」と回答しており、キャラクターを認識していた人の内、52%は「ネコ」だと記憶していたことが判明。
では正解はというと「クマ」なんだそうだ。
この調査結果を受けて改めてクマと認識してもらうため、また一層の愛着を持ってもらえるようにリデザインしたのが、おやつカステラにもイラストされている現在のクマだ。
ただし、ネコという回答もあながち間違いでもないようだ。
CMで使われているぬいぐるみの作者であり実際にCMでぬいぐるみを操作していたノーマン&ナンシー・バーグ夫妻は、当時欧米で人気のあった猫を想定してぬいぐるみを作っていたそうだ。
しかし、日本では猫よりもクマの方に人気があったようで、明るい感じもすると言う理由もあって文明堂はキャラクターをクマに決定したのだった。
グマがCMの最後でシッポを振るところや長いしっぽは元々猫だった頃の名残だそうだ。確かにリデザイン後のイラストではしっぽが短くなっており、クマとして生きていくという意気込みを感じさせる。
ただし、自分はこのキャラクターを熊でも猫でもなく、カステラの妖精だと思っていた…。
「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂♪」という歌詞の秘密
それにしても「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂♪」というフレーズの刷り込み力は相当強い。
一度、聴いたら確実に耳に残るキラーフレーズに、思わず口ずさんでしまう語呂の良さ、あの歌詞を作った人間は天才に間違いない。
しかし、カステラが一番はイメージとして分かるが、何故、電話が二番という歌詞なのだろうか。
これには当時の電話機のシステムが大きく関係していた。
当時、電話機は一度、交換手を経由して相手先に繋がる時代だった。文明堂の加入者番号は2番(2000~2999番を全て文明堂で使用しており、下3桁のダイヤルは不要だった)であったことにより、電話の交換手に局の名前と2番とだけ告げれば、文明堂に繋げた事が由来となっている。
またそういった経緯を踏まえ、昭和12年に文明堂が電話帳の裏に掲載していた「カステラは一番、電話は二番」というキャッチフレーズから引用された。
歌詞を含め、考案したのが文明堂の創業者の弟である宮崎甚左右衛門氏。
カステラの本場である長崎から東京へ進出する際、東京の人たちに「文明堂」を印象づけるために覚えやすい電話番号にすることを思いついたそうだ。
それが前述の2番の電話番号につながり、当時人気だったv大阪のすき焼きの宣伝文句もヒントにして生まれた歌詞だそうだ。
出来上がったCMソングは、白黒テレビ時代のカンカンダンスモノクロ篇から、ピンクのボータイ篇、バトンボーイ篇、波止場・傘篇、ノーマン・バーグ出演篇、そして放映中となるカンカンダンスカラー篇まで現在までに6篇のバージョンがあり、カステラ文化を支えるとともに多くの人に親しまれている。
▼文明堂webサイトのカステラ博物館からこれまでのCMソングが聴ける。
なつかしのCM|文明堂東京
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文明堂商品情報
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文明堂東京(東京都新宿区)…お客様の笑顔のために。吟味された素材された素材と、熟練職人の技による菓子づくり。そこから生み出される美味しさに、真心を添えてお届けし、憩いのひと時に彩りを添えたい。それが創業以来受け継いできた文明堂の想いです。
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