キャラの声をフォントで再現する方法
月刊MdN 2017年 2月号(特集:キャラの声をフォントで再現する方法)
アニメのキャラクターの声を和文書体と文字組の技術で視覚化を試みた「キャラの声をフォントで再現する方法」といいう特集を組んだ『月刊MdN』2月号。
アニメ作品では「ユーリ!!! on ICE」「黒執事 Book of Circus 」「田中くんはいつもけだるげ」「昭和元禄落語心中」「天元突破グレンラガン」といった5作品のキャラクターのセリフを視覚化していた。
「ユーリ!!! on ICE」にはフォントワークスの「ライラ」。
「黒執事 Book of Circus 」にはフォントワークスの「コミックミステリ」、モリサワの「ゴシックMB101 H」。
「田中くんはいつもけだるげ」にはモリサワ「新丸ゴ ライン」、「モアリアR」。
「天元突破グレンラガン」には白舟書体の「大髭115」とイワタの「イワタ宗朝体」。
「昭和元禄落語心中」にはフォントワークスの「筑紫アンティークS明朝」、「モード明朝ラージ D」。
実際にそのアニメ作品内で使用されているフォントとの連動での視覚化ではないと思うので、編集者の嗜好がもろに反映されていそうな気がしないでもないが、2017年初っ端の発売号から攻めの姿勢を感じさせる企画になっていた。
また言語文化研究の専門家や音声科学の専門家の大学の准教授も参加した「声を視覚化するメソッド」という企画では、声のボリュームや力強さをどういったフォントや文字サイズで置き換えるかという本気さと共に、これまた攻めの姿勢を感じる企画が連なった特異な号である。
▲「ユーリ!!! on ICE」に、フォントワークスのフォント「ライラ」。
「天元突破グレンラガン」には白舟書体の「大髭115」とイワタの「イワタ宗朝体」。
声を視覚化するメソッドのヒント!?
▼話しことばと書きことばの関係
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【特集1】
キャラの声をフォントで再現する方法
はっきりと主張する声、か細く気取りづらい声、弾む声、震えるような声。バラエティ豊かなアニメキャラクターの「声」を文字で再現することはできないだろうか? この特集は、キャラクターの「声」を多様な日本語書体と文字組みの技術を使って視覚的に再現できるのだろうか、という実験企画。声の専門家に話を聞くなど、書体や文字組みの知識を総動員していきます。
〈表紙連動企画〉
アニメ「同級生」のワンシーンを文字で視覚化!
佐条利人と草壁 光の声を再現する。
中村明日美子原作、中村章子監督によるアニメーション「同級生」のシーンを、フォントと文字組みで再現。佐条(CV 野島健児)と草壁(CV 神谷浩史)の掛け合いが文字から聞こえてくる……?
人気アニメ5作品、キャラクターの声を見るビジュアル・ギャラリー。
人気アニメ作品5作品のキャラクターの台詞を視覚化。印象的なシーンがフォントと文字組みで蘇る。
〈ユーリ!!! on ICE/黒執事 Book of Circus/田中くんはいつもけだるげ/天元突破グレンラガン/昭和元禄落語心中〉
声の専門家に聞いてみる!
声を視覚化するメソッドのヒント! ?
音声や話し方には、どんな情報が含まれているのだろう。
声を視覚化するためのヒントを、さまざまな方法で「声」に関わる3人の専門家に話を聞きに行ってみた。
声を視覚化するメソッド
予告編/基礎編/応用編
声の大きさは? スピードは? 声質や抑揚は?
文字で声を表現できるのか。
フォントと文字組みの知識を総動員して、声を視覚化するメソッドを探る。
日本語の話しことば、書きことばの歴史
文字のない時代から現代まで、私たちはどのような工夫を重ねて言葉を記してきたのだろうか。
日本語学を研究する今野真二教授に話を聞き、奥深い日本語の歴史の中から、話しことばと書きことばの関係を探っていく。
【連載記事】
■伊藤万理華[乃木坂46]―MARIKA MEETS CREATORS
■PORTFOLIO
■デザイン・サイコメトリー 見えないデザイン
■クリエイターズ・エッセイ
▼再現に使用されたアニメ作品
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