mojiru【もじをもじる】

「mojiru」とはこのブログのタイトルであり、主に著名な言い回しに似せて表現すること。ブログの特徴はサルでも書ける文章がモットー。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

殺人事件から超能力、そして世界の終りまで意外と物騒な仙台を舞台に展開する「伊坂幸太郎」オススメ小説ベスト10を発表

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実写映画化されることも多く、多くのファンを持つ伊坂幸太郎作品。その作品の多くは「仙台」を舞台に繰り広げられているのが特徴。
何故、仙台を舞台に作品が多いのかというと伊坂自身が東北大学出身で、仙台に詳しく、よく知っている街の方が嘘を書き易いからとのことで、殺人事件から超能力、はたまた世界の終末までどこか妖しい魅力を放つ仙台で、ウィットに富んだ台詞を吐く個性的な登場人物達が魅力になっている。

今回はそんな伊坂作品の魅力に取りつかれ、新刊が出る度に買い漁っている自分が伊坂作品のオススメ小説ベスト10を発表させていただく。

「伊坂幸太郎」著作のオススメ小説ベスト10

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第1位 砂漠

大学生を主人公にした青春小説。とにかく登場人物のキャラクターが際立った小説であるが、中でも西嶋という男のかっこよさと名言に痺れる。実写映画化されることの多い伊坂作品だが、今作品に至っては映画化というよりはアニメ化して欲しいなと思う。

以下、西嶋の名言を抜粋してみた。
「麻雀にはピンフって役があるんですよ。平和って書いて、ピンフなんだけど、俺はね、そのピンフを一生懸命作っていたんですよ。平和を願ってピンフを、点数安いのに、頑張って作ってるのにね、まわりのオヤジたちがどんどん、邪魔して、俺を負かすんですよ。俺は、世界を平和にしようとしているのに」

「そうやって、賢いフリをして、何が楽しいんですか。この国の大半の人間たちはね、馬鹿を見ることを恐れて、何にもしないじゃないですか。馬鹿を見ることを死ぬほど恐れてる、馬鹿ばっかりですよ」

「人に訴えても伝わらないんだからね、もう別の物に分かってもらうしかないんですよ。ピンフをね、何度も上がることで、こっちの本気度合いをしつこくしつこく、分からせるわけですよ」

「俺たちがその気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」

「どこかで戦争が起きてもね、まあ、しょうがないんじゃねえの、なんて言って、遠くで誰かが死んでもお構いなしですよ。見えないものは痛くない、の理屈でね、俺には関係ねえよ、の大合唱だ」

「目の前で、子供が泣いてるとしますよね。銃で誰かに撃たれそうだとしますよね。その時に、正義とは何だろう、とか考えててどうするんですか?助けちゃえばいいんですよ」

砂漠 (新潮文庫)

砂漠 (新潮文庫)

 

入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。 (「BOOK」データベースより)

 

第2位 ゴールデンスランバー

第21回(2008) 山本周五郎賞受賞、第5回(2008年) 本屋大賞受賞。伊坂小説の1つの到達点。実写映画化もなされる。

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

 

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ?何が起こっているんだ?俺はやっていない―。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。(「BOOK」データベースより)

ゴールデンスランバー [DVD]

ゴールデンスランバー [DVD]

 

野党初の首相となった金田が、仙台市内で凱旋パレードを行うその日、数年ぶりに大学時代の友人・森田に呼び出された青柳は、森田から「お前、オズワルドにされるぞ」「逃げろ。とにかく逃げて、生きろ」という忠告を受ける。爆発音がしたかと思うと、警察官たちが、二人が乗っている停車中の車に駆け寄り躊躇なく発砲する。青柳は、反射的に地面を蹴り、仙台の街中へと走り出す……! 

 

第3位 チルドレン

伊坂幸太郎本人が「短編集のふりをした長編小説」と述べているように収録の全作品に陣内という男が登場する連作短編である。家庭裁判所調査官である陣内というキャラクターも非常に魅力的で登場人物を魅力的に描く上で伊坂幸太郎の非凡さがうかがえる。

チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)

 

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。 

 

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第4位 終末のフール

あと3年で地球が終わる、その日常。8年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡すると予告されてから5年が過ぎた頃、当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命3年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。終末を前にした人間にとっての幸福とは? 今日を生きることの意味を知る物語。

終末のフール (集英社文庫)

終末のフール (集英社文庫)

 

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。「BOOK」データベースより) 

 

第5位 バイバイ、ブラックバード

バイバイ、ブラックバード (双葉文庫)
バイバイ、ブラックバード (双葉文庫)
 

星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」「上品」―これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。特別収録:伊坂幸太郎ロングインタビュー。(「BOOK」データベースより) 

 

第6位 アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

 

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

 

▼実写映画

アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー

 

人気作家・伊坂幸太郎の同名小説を映画化したミステリアスな青春ドラマ。仙台に引っ越して来た椎名は、出会ったばかりの隣人・河崎から奇妙な計画を持ち掛けられ…。濱田岳をはじめ、瑛太、関めぐみら若手人気俳優が共演。  

 

第7位 魔王

魔王 (講談社文庫)

魔王 (講談社文庫)

 

自分が思った事を相手に喋らせることができる『腹話術』の能力に気付いた安藤は、ある男に接近することを決意する。

▼少年サンデーで漫画化

魔王―JUVENILE REMIX 全10巻 完結セット (少年サンデーコミックス)

魔王―JUVENILE REMIX 全10巻 完結セット (少年サンデーコミックス)

 

伊坂幸太郎の小説『魔王』を少年漫画向けに大幅にアレンジし、さらに伊坂の小説『グラスホッパー』を絡めつつ物語が進行する。

 

第8位 オー!ファーザー

母親が母親が4股していたせいで4人の父親と暮らす高校生という特殊な主人公も伊坂節にかかれば一切のゲスさがないから不思議だ。

オー!ファーザー (新潮文庫)

オー!ファーザー (新潮文庫)

 

実写映画版

オー!ファーザー [DVD]

オー!ファーザー [DVD]

 

伊坂幸太郎の同名小説を岡田将生主演で映画化したサスペンスコメディ。母親が4股していたせいで4人の父親と暮らす高校生・由紀夫は、ある男が鞄をすり替えられる現場を目撃したことがきっかけで奇妙な事件に巻き込まれてしまう。「キネマ旬報社」データベースより)

 

第9位 残り全部バケーション

「無職?」

「そう」

「駄目じゃん」

「駄目じゃないよ。明日から、もう俺の人生、残り全部、バケーションみたいなものだし。バカンスだ」

「意味湧かんないんだけど」

上記は「残り全部バケーション」内の台詞。

ウィットにとんだ会話、裏稼業の犯罪者なんだけどなんだか憎めない登場人物達、伏線、そして、回収といつも通りの伊坂節が溢れた作品だった。裏稼業を続ける溝口と岡田の2人を巡る連作小説集「残り全部バケーション」。伊坂ファンにお勧めの一冊。

残り全部バケーション (集英社文庫)

残り全部バケーション (集英社文庫)

 

当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。ある日、岡田が先輩の溝口に足を洗いたいと打ち明けたところ、条件として“適当な携帯番号の相手と友達になること”を提示される。デタラメな番号で繋がった相手は離婚寸前の男。かくして岡田は解散間際の一家と共にドライブをすることに―。その出会いは偶然か、必然か。裏切りと友情で結ばれる裏稼業コンビの物語。 (「BOOK」データベースより)

 

第10位 重力ピエロ

重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

 

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。  

▼実写映画化

重力ピエロ

重力ピエロ

 

遺伝子研究をする兄・泉水と、自分がピカソの生まれ変わりだと思っている弟・春。そして、優しい父と美しい母。平穏に、陽気に過ごすこの家族には、辛い過去があった。兄弟が大人になった時、事件は始まる。謎の連続放火事件と、火事を予見するような謎の落書きの出現。落書きと遺伝子暗号の奇妙なリンク。春を付け回す謎の美女と、突然街に帰ってきた男・・・。すべての謎が解けたとき、家族の“謎”が明らかになる―  

 

第11位 PK

臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する。ワールドカップ予選の最終戦。日本代表のエースは、試合中の不調を払しょくするドリブルで試合終了間近、PKを勝ち取り、そして見事に決めてワールドカップ出場を決める。その日本代表エースの試合中の不調とPKを決めた事で流れた数々の噂。一体、エースの身の上に何が起きていたのか?陰謀が渦巻く中でPKを決めた決断力の話、表題作の「PK」、殺人を犯す人間を予知できる能力を持ってしまった男が、殺人を起こす前に殺人者を殺して事件を未然に防いでいく中、命の恩人が大量殺人を行うと知ってしまった苦悩の話、「超人」、握手した人間の6秒間を盗める人間と未来にまつわる話、「密使」、ミステリーというよりはSF、三篇に渡る物語。

PK (講談社文庫)

PK (講談社文庫)

 

人は時折、勇気を試される。落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。三つの物語を繋ぐものは何か。読み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。(「BOOK」データベースより)

 

伊坂幸太郎
1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年「オーデュボンの祈り」で第6回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年「アヒルと鴨のコインロッカー」で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第56回日本推理作家協会賞(短編部門)、08年「ゴールデンスランバー」で第5回本屋大賞・第21回山本周五郎賞を受賞。

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