かっぱ寿司
回転寿司チェーン「かっぱ寿司」。運営はカッパ・クリエイト株式会社。日本で初めて100円寿司、タッチパネル式の注文方式を導入したチェーン。
かっぱ寿司の由来
かっぱ寿司の名前の由来は1979年に創業者である徳山淳和が長野市西和田1丁目で回転すしの第1号店を開業した際、コンベアの回転で他店との差別化が得られないと考え水流で回していた事により、浮かぶ様子が河童のお皿に見えたことから名付けられた。当初は水流を使用するために、薄いプラスチックの小皿ではなく寿司桶を回していた。
かっぱ寿司の食べ放題
すしチェーン「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトは6月13日から7月14日の平日14時～17時限定で、ドリンクバー付き食べ放題を店舗限定でトライアル実施している。値段は男性1580円（税別）、女性1,380円（税別）、小学生780円（税別）。小学生未満は2名まで無料。
▼ドリンクバー付き食べ放題実施店舗は下記の店舗
蕨店、佐野店、鴨川店、佐倉寺崎店、北新横浜店、太田店、東住吉店、寝屋川香里店、西宮前浜店、堺美原店、小牧店、一宮インター店、名古屋守山店、八女店、広島南観音店、大分森店、八戸類家店、泉バイパス店、逢谷内店、南松本店
開催時間が平日の14時から17時限定での開催になっているが、大抵の人が昼飯が食べ終わっている時間での開催だ。客足が遠のくアイドルタイムの解消を狙った施策なのかもしれないが、3時のおやつ感覚で食べるお寿司食べ放題という位置づけで合っているのか。
また値段設定も微妙だ。江戸時代に寿司はファーストフードだった。一口で食べれる寿司を70分食べ続けるのは厳しい。そう考えると男性1,580円はお得かどうかも分からなくなってくる。
更に食べ放題のルールに関する誓約もえげつない。
▼HPからドリンクバー付き食べ放題のキャンペーンのルールを転載。
・食べ残しがないようにお願いいたします。
・グループ内で個人単位の食べ放題はご注文いただけません。
※食べ放題ご注文時、アルコール飲み放題は、個人単位でご注文いただけます。
・アルコール飲み放題のみは、ご注文いただけません。
・お持ち帰りの場合、別料金となります。
◇食べ放題メニュー以外をご注文いただいた場合、別メニューの実費をいただいております。
◇食事を残された場合、実費をいただいております。
◇舎利を残された場合、一貫につき30円＋税をいただいております。
◇店舗により取り扱い商品が異なる場合がございます。
◇季節、入荷状況等により品切れの場合はご容赦ください。
◇掲載写真はイメージです。
◇実際の商品と季節によりトッピング等が異なる場合もございます。
◇加工・調理には細心の注意をはらっていますが、まれに骨などが残る場合がございます。◇お車を運転されるお客様には、酒類のご提供は致しかねます。
◇20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
◇地域により、味噌汁は赤だしとなります。
◇割引・クーポン券はご利用頂けません。
特定の条件を自ら誓い、それを守る事で本来の力以上のパフォーマンスを発揮するのが念能力における誓約と制約だが、かっぱ寿司の食べ放題には誓約に対しての制約がない。
本当に食べ放題を実施したいのかどうか分からなくなるほどの保険の掛け方だ…。ここまで誓約しないと、大量の寿司モンスター達が店を食らいつくすほど暴れまわるのだろうか…。しかしこのキャンペーンがあまりヒットする予感がしない。
せめて平日土日、時間も問わず、ドリンクバー付き食べ放題30分800円から900円が妥当ではないだろうか。
そしてアイドルタイムの平日14時から17時の時間帯に限り、ドリンクバー付き食べ放題30分700円か800円にして値引く。
ついでにかっぱ寿司だけに話題作りで「かっぱ巻き15分食べ放題300円」を同時開催。
これ位にしてもらえたら行列が出来るくらいのインパクトがあると思うのだが…。
今回の食べ放題はまだトライアルでの実施ということで今後、本開催の際に是非、大幅に見直しに期待したい。
かっぱ寿司では17年3月期に58億円の最終赤字に転落しており、親会社のコロワイドも親会社のコロワイドも17年3月期の連結最終損益で19億6800万円の赤字を計上する見込みになり、かっぱ寿司ではこの食べ放題を新たな柱にしたい考えのようだが、まだまだ受難の道が続きそうだ。
是非、誓約と制約でリスクを背負ってリターンを掴んで欲しい。
▼誓約と制約といえば。
かっぱ寿司 食べ放題が大成功！
上記のように制約がないなどと書いていたが、実際に食べ放題キャンペーンがスタートしたところ、各店に客が殺到して大混雑の状況が続いているようだ。
2017年6月14日13時半過ぎにかっぱ寿司北新横浜店を取材したJ-CASTニュースの記者によると「待ち時間660分」の文字を見たと記事にある。
昼過ぎに100組以上が順番待ち、SNSなどで、初日から各店に行列ができる様子の写真が次々に投稿されている。10時間以上の待ち時間になったとの報告も相次いでおり、食べ放題を実施した店舗の中には17時の終了を前に予約が上限に達したとして、受け付けを打ち切ったと店頭に掲示を出すケースもあったようだ。
J-CASTニュースの取材に答えた学生客は
「お腹が空きました。どこかで時間をつぶしますが、夕方までに呼ばれなければあきらめます。」「学生はお金がないので、食べ放題はありがたい」と答えていたようだ。
運営元であるカッパ・クリエイトは6月14日「予想以上の反響がありました」と取材に答え、「確かに混雑していますが、受け付けされたお客さまは食事ができるようにしています」と説明した。価格設定については、平均的な客単価と提供メニューから決めたとし、今後については、反省点などを踏まえてどうするか検討していきたいとしている。
回転すしチェーン「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトは、6月13～7月14日に一部店舗で実施した食べ放題に、延べ11万5765人が来店したと発表した。通常の3～4倍に相当する客数で、同社では「予想を上回る反響をいただいた。今後の実施についても、今回の結果を考慮し前向きに検討したい」としている。つまり、大爆死どころか大成功だった模様。
