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もじる【意味】1.著名な言い回しに似せて表現する。「小説の一文や名言を捩った使用例を創る」・吾輩は下戸である。お酒は飲めない。・太閤がまずしかったから。・棋士の一二三に惨敗。2.ねじる。よじる。ひねる。

麻婆豆腐が辛すぎる事件

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タイトル:葛城事件

葛城事件は美しい妻と間に2人の息子にも恵まれ、シャカリキに働いて一国一城の主としてマイホームを手に入れた男・葛城清。葛城事件はその次男坊が起こしてしまったとんでもない事件と、なぜ、事件は起きてしまったのかに焦点をあてた物語である。

三浦友和が怪演したこの葛城清という男はとにかく空気を凍りつかせてくれる男だった。

氷結属性を持つ葛城清という男が、その中でも特に葛城清を葛城清たらしめるエピソードが世にいう「麻婆豆腐が辛すぎる事件」である。

その事件は息子夫婦の結婚記念日のお祝いで訪れた20年通っている馴染みの中華料理店で起きた。

その昔、X JAPANのYOSHIKIが東京ドーム公演のリハーサル中に起きたカレーが辛すぎて激怒して帰ったという「カレーが辛すぎる事件」があったが、もちろんKATURAGIのKIYOSHIは帰らない。

原因は当然、麻婆豆腐が辛すぎら故に起きた事件である。

そしKIYOSHIのリサイタルが始まった。 

「そういうこと言ってんじゃないんだよ、俺は。20年通っているんだよ、この店に。歴史の話をしているんだよ」

「これだけ辛いんならちゃんと事前に説明しないと。日本人、馬鹿にしてんのか?」

「オーナー呼んでくれ、か、つ、ら、ぎさんって言えばわかるから」

息子夫婦も気まずそうにうつむく。

別にKIYOSHIの家族でも何でもないのに、観ている自分まで気まずくなってくるからKIYOSHIの芸風はさすがだ。

余談だがモンスタークレームリサイタル以外にもカラオケリサイタルもKIYOSHIの持ち味だ。マイク眞木の「バラが咲いた」とヒロシ&キーボーの「3年目の浮気」を劇中に聴かせてくれる。

傲慢を絵に描いたような暴君KIYOSHIによる支配に家族達も疲弊して崩壊していく。

KIYOSHIにとって城であるマイホームが家族にとっては牢獄だったのだ。

そして遂に悲劇が起こるー。

葛城事件は殺人事件の加害者家族をテーマにした映画であり、劇団の作・演出も務める赤堀雅秋監督が手がけた舞台を自分自身の手で映画化した作品である。

舞台版では「附属池田小事件」をモチーフに作られているが、映画版ではさらに「土浦連続殺傷事件」「秋葉原通り魔事件」「池袋通り魔殺人事件」といった近年に起きた様々な事件も参考に取り入れられている。

大抵の映画では殺人事件を扱う場合に被害者に焦点があてられるが、加害者の家族に焦点があてられた点がこの映画の肝である。

同じく2016年に公開された橋口亮輔監督の「恋人たち」では通り魔殺人で妻を殺された夫の人生の再生を描いていた。また赤堀雅秋監督の前作「その夜の侍」ではひき逃げ事件で最愛の妻を亡くした男の物語だった。被害者視点の方が観賞している場合に感情移入しやすい点が理由に挙げられると思う。

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ちなみにYOSHIKIはTwitterで当時の「カレーが辛すぎる事件」について「辛かろうが甘かろうが帰った俺がわるい。。ごめんなさい」とつぶやく懐の広さを見せた。

さすがはYOSHIKIである。

KIYOSHIがTwitterをやっていても「麻婆豆腐が辛すぎる事件」について絶対に謝ることはないだろう。空気を凍り付かせる能力を持つKIYOSHIだが、逆にネットでは辛すぎた麻婆豆腐以上に炎上を呼び起こす結果になるはずだ。

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